2007年、朝ドラ「ちりとてちん」が放送されて以降、全国の大学で落語研究会が活発になりました。特に関西では「上方落語」がわかりやすくドラマで描かれたせいか、大学単位でOBから指導を受けて上達する形でいくつかの大学が台頭します。
まず隆盛を極めたのが関西大学。桂文枝師匠の母校という事で落研の指導体制が確立され、 一定期間大きな勢力となります。その後、その牙城を切り崩したのが大阪大学。そして関西学院大学。現在はそこに立命館大学が加わり、古典至上主義から新作派も生み出し、変革期にあると思われます。
しかしながらあまりにも「上方落語」のインパクトが強烈で個人のインパクトを上回ってしまうため、落語家さんの色がどうしても出せずに苦しんでいるのが上方の若手ではないか、そう考えています。そこを打破するべく、まずは若手落語家の中でオーディションを実施し、堅苦しいイメージが先行しがちな「落語家」像を取り払い、キャラクターを前面に押し出してまず存在を一般大衆に知らしめる戦略をとった番組が「落語家アイドル育成プロジェクト~上方ルーキーズ~だったのではないでしょうか。
2019年3月からのさまざまな選抜条件をクリアし「KAMIGATAらくご☆男子」に選ばれたのは5名。その中でセンターポジションに立っているのが今回の主役、桂源太くん。
そして彼は、関西学院大学の落研所属で岐阜の大会でとびぬけた実績を残した男です。
そんな彼が6/20(土)の夜、岐阜柳ケ瀬の喫茶店で自身初めての独演会を行なうという情報を聞きつけ、大学時代彼としのぎを削ったひとりの男が、勝負を挑んできたのです。
しかし、さすがにその日は彼の門出を祝う独演会。そのスタートの会は動かせません。
「じゃあ次の日の昼間、思い出のあの場所で闘おう。」
思わぬ形で決まった日曜日の会。形は「桂源太独演会」とはなっているけれど、汗と涙がいっぱいつまった岐阜で、源太と彼がそれぞれ二席ずつの会と決定しました。前日の夜は独演会。遠くからいらっしゃるなら日曜日の会へ。どちらにいらしても、源太くんが躍動しています。
世間はコロナウィルスの蔓延で大変な時期ですが、今を耐えてこそ終息の時が来ます。
その時に若者の息吹を体験できるよう、不要不急の外出は避け、充電の時として下さい。
え?もう一人の名前?それは・・・・・もうしばらく、秘密で。
令和2年 6月21日(日) PM2:00開演(開場1:30) JR岐阜駅隣接 じゅうろくプラザ4F第5研修室 「桂源太 独演会~源太の大冒険①」 出演 桂源太(2席) ゲスト (2席)
木戸銭 ¥2,500(前売・当日とも) 全席自由 チケット専用 mugeplan29@au.com 09041533562
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