正月気分もおよそ過ぎ去った第３週の日曜日、大須演芸場「小せん太福二人會」にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。この日は愛知県、岐阜県といくつも買いが重なったなか、100人を軽く超えるお客様がお集まりいただいたことにとても感謝しています。
この会は、玉川太福さんという、次代を間違いなく担うであろう浪曲師さんを年二回、岐阜と名古屋でお呼びしていこうというコンセプトで始めました。前二回は岐阜での独演会、三回目の名古屋はゲストを招いて、とお話を太福さんとしていた中で、真っ先のお願いしようと考えたのは今回浪曲にチャレンジしていただいた柳家小せん師匠です。実は、去年の二月に東京の高円寺の、それはそれは小さい会場で太福さんが会をやった時、ちょっとだけではありますが浪曲を披露した小せん師匠の声に惚れ、ぜひとも名古屋でやってほしいと考えたのであります。それと、芸歴はかなり違うのに太福さんと浪曲でからむときに、小せん師匠が本当にうれしそうにしていたことで、お二人の気もあっているんだなと感じたのです。そして今回、「さわりだけ」とかではなく次郎長伝、追分三五郎をきちんと20分以上披露してくださった小せん師匠。この会を企画してよかったなあと思いました。
受けて立つ太福さんも寅さんシリーズ、「男はつらいよ」で応戦。落語は一席だけでしたがお客様もとても喜んでいただきました。こういう企画をやることができるのは「ＭＵＧＥプランニング」がインディーズであるがゆえ。これからもお客様が東京に出かけて行かなくとも味わえる、江戸の香りを東海地方に運んでいきたいと思っています。
「オープニングトーク」
「地べたの二人～道案内」 太福
「河豚鍋」 小せん ～中入り～
「追分三五郎」小せん
「男はつらいよ～寅次郎忘れな草」太福
ありがとうございました！次回は来年1月11日（月・祝）です。